2017-11

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タイ北部の旅、バンコクで合流~旅友本紹介

2017.6.26月

旅友 2017GW


黒川作品ばっかり!
「アニーの冷たい朝」黒川博行著
連続猟奇殺人事件。
気色悪さを覚える事件の連続の背景に、
デート商法の影をチラチラ感じながら、読み進みます。
読者は、女性教師由美さんが悪いのに引っかかってるよとハラハラしながら読み進むのですが、
最後のどんでん返し。
え?犯人はそっちやったの!
楽しい旅のお伴には、あまり歓迎のできない気色悪さ。

「暗闇のセレナーデ」黒川博行著
有名な彫刻家と結婚した姉宅を訪ねた美大生の妹・美和と、友人の冴子。息も絶え絶えの姉を発見し、密室状態から、自殺未遂とみなされる。しかし後に、殺人未遂と断定される。姉の夫は失踪し、あちこちで姿を目認されたことから夫が犯人かとも疑われたが…
女子大生二人組というと、「キャッツアイころがった」を思い出しますが、あの時の雰囲気で、キャラキャラと軽く柔らかく物語が進行します。今回は、美術の中でも「彫刻」という分野へ、黒川氏は誘ってくれました。


「海の稜線」黒川博行著
事の始まりは爆破事故殺人。
次に焼死殺人とつながり、爆発で死亡した女性の身元が分かったことから次々とジグゾーパズルのピースが埋まっていくように物語が進んでいきます。
物語は警察の描写によって、少々ずれた方向に導かれていくのですが、背景の舞台は海運業。
馴染みのない業界について、今回も詳細に描かれています。
東野圭吾をして唸らせた「黒川氏の知識の幅の広さと綿密な下調べ」を十分に感じられます。
黒川氏はあとがきの中で、「東京文化と大阪文化の比較文化論みたいなことをやりたかったが、それを物語として盛り込むのは難しかった」と書かれていて、
東京文化としての象徴=萩原と、大阪文化の象徴としてのブン(文田)との掛け合いが、難しい話を面白おかしく進めるのに役立っている。
最近、氏の短編小説や初期作品を読んでいて、少々沈滞気味だった読書ペースは、本書で一気にスピードアップしました。
______________________

感想なし本 2017GW


旅に出る前に読了した黒川作品。
ずいぶん前のことで、記憶も薄れちゃっているので、さっくりと感想を。

「絵が殺した」黒川博行著
大阪府警シリーズの吉村誠一と小沢のコンビが登場。
府警コンビに加え、美術ブローカーの矢野、うさん臭さ満開。
黒川作品恒例の大阪弁の飛び交う中、
今回は、「贋作」についての講釈が楽しめます。
物語は、竹林で白骨死体の見つかるところからスタート。
被害者は、日本画家の黒田理弘。
20年前の「奥原煌春」の贋作事件との絡みは?
黒川氏の得意分野・美術界を舞台に知識と会話の軽妙さに引っ張られて読み進みます。

「燻り」黒川博行著
9編の短編集。
主人公は世の中で「燻っ」ていそうな人たち。
最初の「燻り」で、読後感がドヨ~ンと濁って、
最後まで気分が重い読後感のまま読み終わりました。
その中で、「夜飛ぶ」は毛色が異なるというか、精神的に「普通」ではない人なのだろうと思わせる内容だった。
「アニー…」に続き、「通常」路線をはみ出た人が黒川作品にチラホラ登場するなと感じながら読みました。

「左手首」黒川博行著
7編の短編集。
こちらも、地の底を這っているような堕ちた話のオンパレードで、
黒川氏の短編を読むのに、いささかの草臥れを感じました。

旅から帰って来てからは、
未読の黒川作品をもちつつ、気分転換に、他の作家さんの作品を読み始めています。

カテゴリーが「旅ログ」か「本」だか分からないログになりました。
ベッドに入ってから、読みたいだけ読めるというのも、旅の楽しみの一つとなっています。


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COMMENT

お見事!全部黒川氏の小説をお持ちになって読破なさるとは。
こうやって読んだ本の感想などを書き残しておくと楽しいですね。しかしパピナンさん凝り性ですねえ。一つ気に入った小説家がいるととことん読み込まれる。私も昔、そういうことをしてたのですが、ある時突然、半分読まないうちに犯人がわかるようになってしまった。でもこの黒川さんの小説。とってもよく書けていて読書を絶対逃さない魅力が満載のようですね。
パピナンさんのログを読んでもう黒川小説を読んだ気分になってしまった。(爆)。

桜子さんへ

コメントありがとうございます。
たしかに、凝り性的な読み方を、よくします。
何冊か読まないと、その作家さんの魅力が分からないかな?
と思いながら読みますが、黒川さんの場合、知識の幅が広いので、
犯人探しというより、
知らないワールドの探索的な気分で読んでいます。

私とは違う感じ方があると思いますので、
チャンスあらば、ぜひ、本を手に取ってみてくださいね。

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プロフィール

パピナン

Author:パピナン
旅のHPを作りたいと思いながら、
実現しないまま10年の歳月が流れ…
ブログ立ち上げをきっかけに、
新たな旅の記録を残しています。
日々の楽しみ事など散りばめて。

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